「スマホのロックが解除できなくて、何も確認できない」
相続や死後事務の現場で、とてもよく聞くお悩みです。
実はこれ、
👉 高齢者だから起こる問題ではありません。
- 自分で設定したはずなのに
「あれ?このパスワード何だっけ…」 - 指紋認証・顔認証に頼りきりで
暗証番号を思い出せない
こんな経験、年齢に関係なく誰にでもありますよね。
スマホが開かないと、何が困る?
スマホが使えないだけで、次のようなことが分からなくなります。
- 銀行・証券・Pay系アプリ
- クレジットカードの明細や契約内容
- 写真・連絡先・LINEなどの大切なデータ
- サブスク(自動引き落とし)の有無
結果として
「相続手続きが進まない」
「解約できずにお金だけ引き落とされる」
といった事態につながります。
これが、いわゆるデジタル遺産の問題です。
一番簡単なのは「紙に書く」こと。でも注意点も
パスワードを書き残す方法としては、紙にメモするのがもっとも簡単ですが、そのまま置いておくのはセキュリティ面で不安が残ります。
❌ そのまま置いておくのは危険
- 家族以外の人に見られる可能性
- 万一の盗難・悪用リスク
✔ メモしたあと、修正テープで隠す
そこで一つの方法として、
パスワードを書いた部分の上から修正テープを貼り、内容が見えない状態にしておく
という工夫があります。
大切な情報が書かれていることは分かるものの、第三者が見ても中身は分かりません。
さらに、そのメモを封筒に入れて封をしておくことで、
万一誰かが開封した場合にも「開けられたことが分かる」状態を作ることができます。
完全な防犯ではありませんが、「勝手に見られるリスクを下げる」「気づける仕組みを作る」という点で有効です。
そして忘れてはいけないのが、定期的なチェックです。
パスワードは変更されることも多く、数年前に書いた内容がすでに使えなくなっていることも少なくありません。
年に1回など、タイミングを決めて見直す習慣をつけておくと安心です。
✔ 「ここに大事な情報があります」と分かる目印を
- 家族にだけ伝えてある印
- エンディングノートに
「スマホの暗証番号は○○に記載」と書く
こうしておくことで
- 第三者には分からない
- 家族には伝わる
というバランスが取れます。
デジタル遺産は「元気なうち」にしか準備できません
スマホのパスワード、ID、暗証番号は
認知機能がしっかりしている今だからこそ整理できるものです。
「まだ元気だから大丈夫」
「うちは財産が少ないから関係ない」
そう思っている方ほど、
実際に困るのは家族というケースが多いのが現実です。
行政書士としてお伝えしたいこと
デジタル遺産は
- 遺言書
- エンディングノート
- 見守り契約・財産管理
とセットで考えると安心です。
「何を書けばいいのか分からない」
「どこまで残せばいい?」
そんな疑問があれば、専門家に相談するのも一つの方法です。
▶ まとめ
- スマホのパスワード問題は年齢に関係ない
- 紙に書くのは有効だが、見せ方に工夫が必要
- 修正テープ+目印は現実的で安全
- デジタル遺産は“今”の備えが大切


