「もし自分が重い病気や老衰で意識がなくなったら…延命治療は受けたいだろうか?」
誰にとっても考えにくいテーマですが、いざその時が来ると本人は意思表示ができません。
今回は、延命治療を選んだ場合に起こりうることや、事前にできる準備について解説します。
延命治療とは
延命治療とは、回復の見込みがほとんどない場合でも人工的に生命を維持する医療行為を指します。
- 人工呼吸器
- 点滴・中心静脈栄養
- 胃ろう(お腹に管を通して栄養を入れる方法)
- 心臓マッサージや電気ショック
延命を選んだ場合に起こること
身体への影響
生命は維持されますが、意識が戻らないまま治療が続く場合もあります。
また、チューブや機械に繋がれた生活となり、本人に苦痛を与える可能性もあります。
家族への影響
- 治療の継続や中止を巡って家族の意見が割れることがある
- 「もしかしたら回復するかも」という気持ちから、延命を望まないと話し合っていても延命を希望してしまうことがある
- 家族が複数いる場合、意見が一致せず判断が難しくなるケースもある
- 長期にわたる介護・看護で精神的負担が増す
- 医療費や介護費が長期化し、経済的な負担も大きくなる
施設での現場の現実
施設で看取りを予定していても、いざ最期の場面になると職員が不安になり、救急搬送してしまうことがあります。
「責任を問われるのではないか」という現場側の心理が影響するためです。
延命治療のメリットとデメリット
メリット
- 家族と過ごせる時間が延びる
- 奇跡的な回復の可能性にかけられる
- 家族が「できる限りのことをした」と思える安心感
デメリット
- 本人にとって望まない延命になる可能性
- 苦痛が長引く場合がある
- 家族に精神的・経済的な負担がかかる
準備できること
延命治療を選ぶかどうかは人によって答えが違います。だからこそ、元気なうちに準備しておくことが大切です。
- 尊厳死公正証書で自分の意思を文書に残す
- ACP(アドバンス・ケア・プランニング/人生会議)で家族や主治医と話し合っておく
- エンディングノートに気持ちや希望を書いておく
尊厳死公正証書は公的に意思を残せる手段ですが、作っただけでは十分ではありません。
主治医や家族にコピーを渡す・お薬手帳に挟むなど、周囲が知る工夫が必要です。
最終的に判断するのはやはり家族と現場であるため、日頃の対話が不可欠です。
行政書士ができること
当事務所では、犬山周辺の方から次のようなご相談を承っています。
- 尊厳死宣言公正証書の文案作成サポート
- 公証役場との調整や手続きのご案内
- ACP(人生会議)やエンディングノート活用のアドバイス
まとめ
- 延命治療を選ぶと「生きる時間」は延びるが、苦痛や家族の負担も伴う
- 延命を望まないと話し合っていても、いざとなると家族が希望するケースもある
- 家族が複数いると意見が一致せず、施設でも救急搬送される事例がある
- 尊厳死公正証書やACPで元気なうちに意思を残し、家族や医療・介護の現場に共有することが重要
「延命を望むか望まないか」――答えは人それぞれです。
大切なのはその気持ちをきちんと伝えておくこと。今のうちに準備を始めてみませんか?
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安心できる将来の備えを一緒に考えていきましょう。



